気管支喘息について


毎日咳が続いている、運動すると咳がでる、気管支喘息と診断されたが改善しないという方はご相談ください。当院では年齢によって、アレルギー検査や呼吸機能検査を行っています。治療はガイドラインのプロトコールにより行っています。

 気管支喘息とは

空気の通り道である気道がせまくなり、呼吸が苦しくなる病気です。喘息の方は普段から気道の慢性炎症(ただれが続いたような状態)が起こっており、気道過敏性といって刺激に対する過剰な反応が起こることで発作が起きます。

ただれで細くなった気管支は空気の出入りが難しくなり、喘鳴(ゼイゼイ)や呼気延長(上手く息が吐けない)、呼吸困難(苦しい)が起こります。

 気管支喘息の原因

アレルギーの他にも、気道が過敏になりやすい遺伝的因子や、風邪などの感染症、ストレス、天候や気圧の変化も関係します。

 気管支喘息の症状

咳や痰、ぜいぜい、ひゅーひゅー、息切れ、呼吸困難が起こります。人によっては、運動時、夜間や朝方、冷たい空気にあたった時に症状が強くでることがあります。

 気管支喘息の診断

症状に加え、遺伝素因、アトピー素因、呼吸機能検査などを参考に判断します。

 気管支喘息の検査

●呼吸機能検査:気道の炎症を客観的にみる検査です。スパイロメーターという機械で肺活量や1秒率を調べます。吸ったり吐いたりがしっかりできるようになる、おおむね6歳以上で検査が可能です。

●アレルギー検査:血液検査で総IgE値(アレルギー素因を数値で表したもの)や特異的IgE抗体(ダニやハウスダスト、動物、花粉などに対する抗体)を調べます。

 気管支喘息の治療

喘息の重症度に応じた治療を行います。

発作が起こっていない時も気道のただれをよくする治療を継続していく予防がとても大事です。予防薬として抗アレルギー剤(ロイコトリエン拮抗薬)の内服、ステロイド吸入を行います。

発作時は、気管支拡張剤の内服や吸入、ステロイドの内服や点滴を行うことがあります。

 

 自宅でできること
 
レルギー検査をしていない場合でも、ダニやほこりアレルギーが多いことからアレルゲン対策をしてみると良いでしょう。
喘息と診断されたことのある方、ゼイゼイしやすいと言われたことのある方は、咳が出始めたら、早めに病院を受診しましょう。
 
夜間などに発作が起こった時は以下を試してみましょう。

1.水分補給 、排痰を促す
2.可能であれば腹式呼吸
3.気管支拡張剤の吸入や内服
4.ステロイドなどの頓服があれば内服