こどもの便秘

一般的に、1週間に3回以上の自然排便がない状態を便秘症といいますが、毎日便が出ていてもコロコロの便が少しずつ出ている場合には便秘として治療が必要となります。
また便を出そうと思ってないときに便の液が漏れてしまう状態になっているときも、便秘が原因になっていることがあります。

子どもの便秘は、何か病気があるための器質的便秘ではなく、腸の長さや水分の吸収の個体差、食べ物や生活習慣が原因の機能性便秘のことが多いです。

排便のない状態を放置すると便秘はどんどん悪化します。硬い便を出すのに苦しんだ子どもは無意識に排便を我慢することが多く、直腸内に宿便がある状態が持続します。すると、本来なら直腸内に便があると排便反射が起こりスムーズに便をだすはずですが、反射がにぶくなりついには消失してしまうのです。

また、排便習慣がしっかり身についていないと、精神的にも悪影響を及ぼすとされています。お腹がはって食欲が落ちたり、ガスが溜まって腹痛が持続したり、イライラや多動の原因にもなるといわれています。

子どもの便秘を治療していくのは根気がいりますが、排便を促す治療を積極的に行っていくことが大切となります。

現在では子どもが使用できる便秘の治療薬にも選択肢が増えてきました。

便秘でお困りの方はどうぞご相談ください。