【フルミスト®とは】
アメリカでは早くから実用化され、注射の不活化インフルエンザワクチンと同様に、インフルエンザウイルスに対する予防接種として広く使用されておりました。これまで日本でも輸入ワクチンとして接種をしていましたが、経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの2歳から19歳未満に対する使用について、 2023年5月に薬事承認されました。
インフルエンザウイルスの一般的な侵入口である鼻の粘膜に免疫を誘導するので、高い感染防御効果が期待できると言われています。同時に血液内にも免疫を成立させるので、感染してしまった場合でも重症化を抑制します。
これまでのインフルエンザワクチンは不活化ワクチンですが、フルミスト®は鼻スプレー式の生ワクチンとなります。噴霧量は合計0.2mLで左右の鼻の穴にそれぞれ0.1mLずつスプレーします。
以下は添付文書からの抜粋です。
【主な副作用】
鼻閉、鼻漏、咳嗽、口腔咽頭痛、頭痛、鼻咽頭炎、食欲減退、下痢、腹痛、発熱、活動性低下
【起こる可能性のある重大な副作用】
ショック、アナフィラキシー、蕁麻疹、呼吸困難、血管性浮腫
【接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない方)】
- 明らかな発熱(37.5℃以上)を呈している方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- ワクチンの成分(鶏卵、ゼラチン、ゲンタマイシン、アルギニン)によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方
- 明かに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
- 妊娠していることが明らかな方
【接種要注意の方】
該当する場合は、あらかじめ診察にてご相談ください。接種が可能かの判断を行います。接種する場合は、予防接種の必要性、副反応、有用性についての説明をさせていただき、同意を得た上で接種します。接種は控えた方が良いと医師が判断した場合は、ご希望があっても接種出来ないこともありますのでご了承ください。
- ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管 性浮腫等)等の過敏症の既往のある方
- アスピリンを服用している方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する方
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
- 過去にけいれんの既往のある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている方、及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
- 重度の喘息を有する方、または喘鳴の症状を呈する方
- 鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギーを呈するおそれのある方
- 妊娠可能な女性においては、あらかじめ約1か月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2か月間は妊娠しないようにする必要があります
一般的なワクチンにも同様の注意事項や副反応はあります。新しいワクチンのため上記を記載しましたが、心配なく接種していただけるワクチンですのでご安心ください。
当院での接種方法及び予約について
医師が必要と認めた場合には他のワクチンとの同時接種も可能ですが、今シーズンは当院では他のワクチンと同時接種は行いませんのでご了承ください。
接種期間
10月3日(木)~12月28日(土)
※今シーズンはワクチン数が少ないため、なくなり次第終了となります。
予約開始
接種時間帯
午前枠(9:00~12:00)
午後枠(14:00~17:00)時間内にご来院ください
予約方法
①WEB(基本)②電話(WEBで出来ない方) ③窓口(診察時に限り)
予約対象者
当院かかりつけの2歳から18歳までの方
※今シーズンはワクチン数が少ないためかかりつけの方のみ接種いたします。
※激しく泣いてしまうお子さんは多量の鼻汁のため効果が減弱する可能性がありますので、上記年齢に該当する場合でも推奨しません。また上手く投与できなかった場合でも再投与を行うことができませんのでご了承ください。
接種回数 1回
料金 8,000円
その他の注意事項