2024/4/12

経口食物負荷試験再開しています

犬の散歩や通勤時に、ピカピカのランドセルを背負う新一年生の子ども達や少しだけお兄さんお姉さんになってお世話をしている子ども達、そして登校時に後ろからそっとついていくお母さん方、曲がり角を曲がるまで見つめているご両親を見かけ、なんだかじーんと感動しています。
感染症も少しずつ落ち着いてきており、普通の学校生活を送れることの有り難さをしみじみと感じ、子ども達が楽しいことも大変なことも沢山経験し、ゆっくりと成長していければ良いなと思う春なのでした。
 
さて、この春からコロナの流行で中止していた経口食物負荷試験を再開しています。
コロナ流行中は総合病院への紹介も難しく、また受診の制限などもあり、食物アレルギーのお子さんはなかなか摂取を進められなかったのではないでしょうか。
 
先日は、以前チョコレートで症状が出たことがあるお子さんが、学校給食のチョコクリームが食べたいとのことで負荷試験を行いました。チョコクリームだけ食べるのはさぞかし胸やけがするであろうと心配していましたが、もりもりと嬉しそうに食べ特に症状なく笑顔で終了することが出来ました。
 
食物アレルギーは成長に従い自然に寛解していくものもありますが、長期にわたり摂取しないでいると成人になっても食べれない食物が残り、制限のある生活を強いられることになります。耐性を獲得しやすい子どものうちに、安全に摂取できる量を見極め、根気よく治療していく必要があります。
クリニックで負荷しても安全と思われるお子さんに対しては当院で負荷試験を行います。ご家族やお子さんの負担が少しでも軽くすむように、院内滞在時間を以前より短めに設定しております。
アナフィラキシーの既往や、小さいお子さんに関しては、総合病院に紹介することもあります。
いずれにしても、ご自宅で開始するより安心して摂取をスタートすることが出来ます。
 
通院中の方で負荷試験をご希望の方はご相談ください。
他院を通院中の方も、アレルギー検査結果などをご持参の上ご相談ください。