2025/2/9

初診料と再診料

本格的な受験シーズンが到来しました。
もう終わりました(にこにこ)という方もいれば、来週です(そわそわどきどき)という方もいらっしゃいます。
幸い、インフルエンザやコロナはそれほど流行しておりません。
体調万全で受験当日を迎えられれば、それだけでもラッキーです(^^)。
 
今回は、診察料の算定についてのお話です。
 
初診料をとるときと再診料をとるときがあるのはご存知だと思いますが、受診するクリニックによって算定が違っていたり、「なぜ?」「どうなっているの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
 
どういうときに、どちらの診察料が算定されるのかについて説明いたします。
 
 
<初診料を算定するケース>
 
患者さんが初めてクリニックを受診するとき
→これは当たり前ですね。
 
 治療していた疾患が一旦治り、その後新たに受診するとき
→風邪症状で受診するときは「急性〇〇炎」なる病名がつきます。喉の痛みや上咽頭からの咳や鼻汁なら「急性咽頭炎」「急性上気道炎」、咳がひどければ「急性気管支炎」、お腹を壊していれば「急性胃腸炎」などなど。
このような、いわゆる風邪症状などの急性疾患は通常は2週間程度で治癒するものなので、一旦治ってからまた受診した場合には新たに初診料を算定することが出来ます。
 
しかし小児科あるあるで、2週間おきくらいに風邪をひくお子さんは沢山います。1ヶ月以内で同じ症状であれば、当院では再診として算定しています。但し、急性病名は長く残しておけないので、どこかで終了しなければなりません。
 
 慢性疾患があっても患者さんが治療を自己中断したとき、受診すべきタイミングで受診しないとき、症状あるときだけしか受診しないとき
ちょっと冷たいと思われるかもしれませんが、継続治療がなされていなければ初診料を算定することが出来ます。次1ヶ月後に来てくださいと言われ、3ヶ月後に来院した場合は初診料を算定されることがあります。またアレルギー疾患があっても、風邪のときくらいしか内服していないときも前回から間隔があいていれば初診となります。
 
 
<再診料を算定するケース>
 
 受診した症状が完治せず、薬がなくなる頃に同じクリニックに2回目以降受診するとき
→一連の症状なのでもちろん再診。
 
 慢性疾患の治療が続いている状態で、途中に違う疾患で受診したとき
→気管支喘息があり薬を継続中に、風邪をひいた場合など。
但し治療が中断されている場合は初診になることも。他院で処方受けている場合は初診になります。
 
 クリニックから、再診を指示されているとき
→低身長や肥満症など、治療をしていなくても経過を見るために「◯ヶ月後再診してください」と指示されている場合は、その通り受診すると再診となります。
 
<まとめ>
 
つまり、慢性疾患があり通院中の方は、治療を継続したり、指示通り再診している限り初診料は算定されません。
継続治療していない慢性疾患の方は、治療を自己中断したり、季節性に薬を使う程度であれば初診となることがあります。
たまに乾燥で保湿を希望する方や、頭痛などでたまに鎮静薬を処方する方も基本初診になります。但し医師から再診指示があれば再診です。
また、他院で治療中の疾患があっても、当院で経過観察中や治療中でなければ急性病名だけとなってしまい、初診となってしまいます
 
いかがだったでしょうか?
基本はどのクリニックでも一緒ですが、クリニックによって再診の幅が多少異なっているかもしれません。
 
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。