2024/6/18

小児特定疾患カウンセリング料

夏の予感がします。
私を始め、当院の40代、50代の職員は皆「暑い暑い」と言い始めました。
医療機関でマスクをすることも常識となりつつありますが、1日中しゃべっているので息苦しいし、顔は汗をかくし、夏はあまり好きではありません…。
 
さて、6月にひっそりと診療報酬改定がありました。ご存知でしたでしょうか。
内科さんにとっては、「特定疾患療養管理料」から脂質異常症、高血圧、糖尿病の3疾患が除外され、「生活習慣病管理料」が新設されましたが、療養計画書により丁寧に説明を行い、患者さんの同意を得て、計画書に患者の署名を受けた場合に算定できるのだそうです。おそらく今時期、内科さんは日々せっせと同意書を取り大変なのではないかと思います。
小児科では若干の初診再診料が上がっただけで大きな変更点はありませんが、小児特定疾患カウンセリング料の点数の見直しがありました。

小児特定疾患カウンセリング料は、18歳未満の患者さんやそのご家族の方に対して、心の相談や身体的不調の相談など、日頃の生活や環境について医師や臨床心理士がしっかりとお話を伺い一緒に考え、日常生活を安心して過ごしていただけるように適切なケアを提供するために算定するものです。
 
当院には、不登校や心の悩みで通院されている方が複数名いらっしゃいます。
入口は「頭痛」だったり、「腹痛」だったり、午前中体調不良の「起立性調節障害疑い」だったり様々です。
風邪を診察するのとは違い、ご家族からの話を含めてご相談には時間を要します。近年では小児も含めて「心療内科」系は大変混雑しており、初診までに1ヶ月以上かかることはざらにありますが、それまでのつなぎとして、かかりつけ小児科の役割が大切になってきているのではないかと感じています。
 
2024年6月1日の診療報酬改定で「小児特定疾患カウンセリング料」が以下のように変更になりました。
(1)初回 800点
(2)初回カウンセリングから1年以内の期間:月の1回目600点、月の2回目500点
 
2年以降は点数が変わります。
保険診療となりますので、子ども医療受給者症をお持ちの方は助成対象となります。
これまで算定していなかった継続治療のお子さんも診療内容によって改めて算定を行うことがありますのでどうぞご了承くださいますようお願いいたします。