2020/8/3

SNSと口コミサイト

全国的にやっと梅雨明けとなりました。
今年は大雨による被害が相次ぎ、また日照時間も少なく大変な6月7月でした。
これから本州では本格的な夏になるようですが、北海道はあと1か月もすれば完全に秋ですね。短い夏を存分に味わいたいところですが、今年は自宅でゆっくり普段できないことをして過ごそうと思います。
 
さて、ついにCOVID-19陽性が報告された岩手県ですが、感染者第1号の方へのSNSでの誹謗中傷が激しいようですね。感染に関してのコメントはあえてせずに、今の日本社会のネットを利用した匿名の誹謗中傷や口コミに関してのみ意見してみます。
 
言論の自由とは言え、匿名での無責任な投稿がいかに本人を傷つけ、時に死に追いやるほどの悲惨な状況を作り出しているかはご存知の通りですが、「自分がやられて嫌なことは人にはしてはいけません」という当たり前のことを大人が出来ていないのはとても残念なことです。相手の気持ちを考えられないほど気持ちがすさんでしまっているとすれば、その方もある意味可哀そうな方なのかもしれませんが、匿名性を利用して発信するのは無責任としかいいようがありません。
 
例えばクリニックへの口コミなんかもそうです。
さまざまな医療機関を紹介するサイトや口コミ投稿というものがあります。当院へもありがたい口コミに交じって、クリニックを受診したかのようにみせかけた投稿もありました。車両事故のお相手の方ですが、脅迫するような手紙を送ってきたりいろいろな口コミサイトに受診したような投稿をされており、クリニックを巻き込むようなやり方に心が痛みました。
他、当院だけでなく、さまざまサイトにさまざまな理由で医師や職員への不満の書き込みを見つけることがあります。いやいや、この先生はとってもいい先生ですから...とか、あーこんな風に感じることがあるんだ…と思いながらみることがあります。一人が悪い口コミをすると便乗するようにどんどん悪い口コミが書き込まれているようにも感じます。
人間同士には相性があります。早口で的確に話すのを好む方もいれば、親しげにゆっくり話すのを好む方がいます。また、自分の考えを的確に短い言葉で伝える方もいれば、ゆっくりとまわりを埋めていくように話を進める方がいたりします。どちらを心地よいと感じるかは人それぞれです。
また、日々いろいろな口コミサイトや雑誌などから、有料で掲載しませんかという依頼が来ます。口コミを消します!や、お金を払えば対策してあげますよというFAXやメールが届きます。広告や口コミは、自院を知って頂くのに大事なツールだとは思いますが、掲載内容をみている側は慎重になることも必要かと思います。
 
医師になり、小児科医として子どもたちの笑顔をみたくて働いている私達は、みな患者さんのことを第一に考え仕事をしています。そして日々勉強し、患者さんからも沢山のことを学ばせてもらっています。
敵か味方かサクラか、誰が書いたかわからない口コミをみて判断するのではなく、まず一度受診して、自身の判断でそのクリニックに通いたいと思うのか考えて欲しいと思うのです。
 
次回は「後医は名医」について記載してみます。
 
それでは皆様、暑い夏がやってきますがお元気でお過ごしください。