2021/12/20
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コロナ検査機器導入しました |
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週末にどっさり雪が積もりました。 どんどん雪が降り続き真っ白になった世界に、青く晴れた空がとてもきれいです。 今年も朝早くから除雪業者さんがいらしてくださり、クリニックの駐車場をきれいに除雪してくださいました。 クリニック周辺の車道も歩道も夜中の間に除雪してくださる方がいることで安全に通行することができます。見えないところで一生懸命働いてくださる方々に感謝ですね。 さて、2週間ほど前から当院でも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査機器を導入しました。Abbott社のID NOW™インスツルメント(等温核酸増幅検査:NEAR法)です。 外観がスタイリッシュでかっこいいですね! この機器はPCRと同様に、新型コロナウイルス遺伝子を増幅し検出します。PCRと同じ保険点数となります。 PCR同様、濃厚接触者の方、医師が必要と判断した方は、現時点では公費負担となり自己負担はありません。 これまで当院では外注でPCR検査を行ってきました。 結果は早くて翌日午前中にFAXが届き、患者様には電話で連絡しておりました。 結果が出るまではCOVID-19を否定出来ないため、薬局への配慮、公共の交通機関を避けて頂いたりとなにかと不都合がありました。 またクリニックが休診日である土曜日などは、翌日午前中にクリニックに来なければならず、いつ到着するかわからないFAX待ちで不便を感じていました。 なんといっても素晴らしいのは機械を立ち上げてから陰性は13分(陽性の場合は5分)で結果がでるという迅速さ。そして抗原検査とは違い、遺伝子を増幅して検出するため、PCRとほぼ同等の精度であるということです。 良いことづくめのようですが、実はデメリットもあります。 まず、機器の操作にもたついたりセットが不完全の場合(検査側の要因)や、検体に血が混じったり粘調な鼻汁だった場合(検体側の要因)に、あたかも「ちゃんと出来てますよ♪」という進行のメッセージが出ながら、最後に「無効」とエラーがでてしまいます。 この場合、高い高いキットのセットをまた開封しなければならず、最悪また検体採取から行わなければなりません。 検体の扱いに注意しながら緊張感いっぱいで行っているのですから、途中でメッセージ出して教えてくださいよ…とお願いしたくなります。 また検査点数はPCRと一緒ですが、厳密にいうとPCRではありません。 PCRでは遺伝子の核酸増幅過程で加温と冷却を繰り返すそうですが、NEAR法は冷却しなくて良い酵素を用いているため等温核酸増幅と言われています。 厚生労働省もPCRと同等の検査として認めていますが、公費も自費も含めてPCRをして欲しいとの希望があった場合には、少し説明をしなければなりません。 自費検査は、症状がない場合や職場などから陰性の確認を求められた場合に実施します。保険では、濃厚接触者にあたらない無症状の方は検査出来ないからです。 機器自体を北海道からの助成金で購入したので(申請したものの、まだ助成金がでるかわかりませんが…)自費検査料金をなるべく抑えたつもりです。 発熱の方はトリアージするため診察時間を要してしまうことがありますが、これからも地域の小児科として感染拡大に努めてまいりますので、どうぞご理解をお願いいたします。 それでは皆様、お元気でお過ごしください。
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